インフレをおこす日本
日本で言えば「円・¥・JPY」のことだが、私はいずれ日本円はインフレを起こすと考えている。何を根拠にという訳ではないがその事象どれもがインフレを起こす原因だ
例を挙げれば少子高齢化を皮切りに、インフレは発生すると考えるている。しかし素人意見だから、そんな考えもあるもんだと思って読んで頂ければ助かる
長かったデフレ時代 物価も安かった
長らく日本はデフレ社会に身を置いていたし、物価も安かった。しかし同じように給料も安かった。バブル経済が弾けてから30年近くそんな状態だった。
いたる所に100円ショップが立ち並び、いたる所に激安スーパーができた。我々庶民の生活はこのような企業努力により助けてもらっていたと私自身も感謝はしている。
しかし、こと経済という観点から見た場合、私達の行動は正しかったのだろうか?こんな事を記事にする訳ですからそこに考えが及ぶのは当然だろう。
銀行金利ではインフレに対抗出来ないことを記事にした。なぜ今後日本がインフレになると考えているのか…
絶望的なほど、国家財政が赤字だらけ
2018/05/10 (日経新聞より引用)
国債や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」の残高が3月末時点で1087兆8130億円になったと発表した。 長期国債の残高増加が影響した。
2017年12月末と比べ2兆593億円増え、過去最高を更新した。18年4月1日時点の総務省の人口推計(1億2653万人、概算値)で単純計算すると、国民1人当たり約859万円の借金を抱えていることになる。
国民1人あたりの借金 違うだろ!と言いたいが しかし…
国民一人当たり859万円の借金を抱えていると言う事が書かれている。この言葉に私は反対だ。
本来は国民が859万/人も借金を抱えている訳では無く、国が国民より借金をしていると言う事が事実だ。
だから正しくは「国は国民1人当たりに対し約859万円の借金を抱えている」ことになる。
- 借りているのは国(国民から)859万円/人
- 貸しているのは国民(日本政府に)859万円/人
これが正しい言葉であり認識すべき本来の姿だ
国は借金を圧縮したい 紙幣の価値を落としたい
しかし事の本質はそこではない。こんなものは私に言わせれば「言葉のあや」といえる。
「国の借金だろうが、国民の貸付だろうが」そんなものはこの際どうでも良いと考えるほうが今後の生き方が楽になる
なぜか?貸付をしている国民は現在の円の価値があまり変わらない事を大前提に考えている。実際に長期デフレで現金の価値があったのだから。
しかし今後、インフレで円の価値が2倍落ちたらどうなるだろう?インフレとはお金の価値が減り物価が上がることだ。
借金を減らす方法 インフレを起せばよい
お気づきだろうが、1087兆8130億円の「国の借金」が半分になる事を意味する。数字の切りが悪いので1100兆円と考えても良い。
その借金は額面上は1100兆円なのだが、実質は550兆円になる訳だ
もう少し簡単に書くと100万円の借金を貴方はしている。月給は10万円だ。生活費などの事はまったく考慮せず月々10万円を返済する。これは給料10ヶ月分の借金をしている訳になる
ここでインフレが発生したと仮定する。インフレになると、回り回って最終段階では給料がアップする。
最終的にインフレの影響を受け貴方の月給は20万円になりました。結果的に100万円の借金額は変わらないが給料5ヶ月分の借金と変化した
と、このように事は簡単には進まないが、シンプルに言うとこの様な経過をたどる。実質の借金額が大幅に減る・減らせれる。これは個人だけに起こる現象ではない。
インフレは実質借金を目減りさせる
じつは、企業にも国にもまったく同じ現象が起る。だからインフレになれば借金をしている「人・企業」は凄く喜ぶ。なにしろ実質借金が減るのだから喜ばないわけがない。
逆にデフレの場合は現金の価値が上がるから借金をしている人は苦しくなる。国は2013年より2%の物価上昇、いわゆるインフレターゲットを目指した。
現在も日本国民は「旗振れど踊らず」状態で上手く機能していないが日本国政府・日銀が毎年2%のインフレターゲットを目標にしていることは事実だ
物価上昇 たかが2%とあなどってはいけない
たかが2%などと侮ってはいけない。毎年2%の物価上昇がおこれば30年後には100円の物が178円程に上昇する。ただ2%の複利計算をしただけだが、ことはそれ程簡単ではない。
一旦インフレが発生すれば、30年後には物価上昇が3倍位までになっているかもしれない。(若しくはそれ以上だ)ついでに便乗値上げも発生するしね。
そうなると国の借金は約1100兆円だったものが実質366兆円程に圧縮される。これが国の借金の減らし方だ。そして国民からの借入れも減る。
インフレにより実質歳入(税収)も増える
インフレにより、全ての価格が上がるわけだから見掛け上の税収も増える。それと同時に医療費、セーフティーネットの切り下げ、年金の維持ができるようになる。
新たに増える歳入にはもちろんインフレの恩恵は受けないが、いままで貯めに溜め込んだ赤字国債の借金を減らす事は簡単にできる。
年金問題もクリアできる
年金もインフレが発生すれば問題を簡単にクリアにできる。答えは簡単だ。金の価値は落ちているが、物価は値上がりしている。
10万だったものが10万ではない。そんな時代に昔の約束通りの金額の年金を払えばよい。金の価値がおちているのだから、国家はとても身軽になる。
そして足りないのだから、老人の預貯金がすべて使われる事になる。
預貯金だけの人間が一番損をする 大負けだ
そして当の国民は預貯金ばかりして来た為に「現金資産を大きく毀損」してしまう。頑張って1,000万を貯めても実質300万の価値になってしまうかもしれない。いやそれ以上の価値下落があるかもしれない。
しかし、これが現金だけを持つ怖さだ。少子高齢化により今後の日本は健全な国家体制を維持する事が不可能に近い。しかし紙幣など額面上の価値は変わらない。
ただただ物価があがっていく。そして今一度、日本政府が進めている事を理解しなくてはいけない。いつの世も、1万は1万だが、実質の価値は時代によって変えられる。
とかなり乱暴な意見だったが、私がもし借金地獄に落ちているが、ある程度自分で金の価値を変えれる立場ならどうするだろうか?と簡単に記事にしてみた
国も同じように考えているだろうか?

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